生涯の友、名は『腹痛』
「先生、お腹痛いのでトイレに行ってきます」
小学生の頃は、自分がお腹の弱い人間であると自覚していなかった。
総合的に体が貧弱だったというのもあるかもしれなませんが。
出会いは中学一年生、部活動の新人戦。
ここで僕は大失敗を果たしてしまいます。
ここから僕と腹痛の共同生活が始まります。
ことあるごとに顔を出してくるのです。
「調子はどうだい?」と
君のおかげで絶不調です。
精神的負荷がかかる場面だけではありません。
普段から当然のように猛威をふるいます。
数え切れないほどの修羅場を超えてきました。
お腹が痛いときってなんかお腹の物が消滅するようなイメージをわかせて気を紛らわせたりしますよね。
しかし最近、思うこともあるのです。
この『腹痛』こそ、僕の最大の理解者なのではないのかと。
僕が苦しんでいると時に、一緒に苦しんでくれているのではないのかと。
お腹が痛くならないと逆に不安になることさえあります。
テストの前、お腹から叫び声が聞こえません。
何かが足りなかったのではないかと不安になりました。
これほどまでに親密になった僕達。
これからもこの関係は続いていくことでしょう。