バラ色のキャンパスライフ()
バラ色のキャンパスライフ()
僕にとって大学とは
森見登美彦であり、もやしもんであり、洋画でした。
広大なキャンパス、好奇心をくすぐる講義、規模の大きすぎる文化祭、怪しげなサークル、個性豊かな学生達、奇人変人に片足を突っ込んでいる教授、闇鍋、徹夜麻雀etc...
皆さんもなんとなく想像できるんじゃないかと思います。
そして現実と空想の区別も。
僕には現実が見えていませんでした。
中学生の時、森見登美彦さんの作品に出会いました。
「お父さん、京都大学にはどうすれば行けるかなぁ」
「・・・」
なんとなく現実がわかりました。
しかし思い返してみても大学は決してつまらないところではありませんでした。
第一志望ではなく、夢の一人暮らしも叶わなかった訳ですけど。
初めて授業を受けた時なんて、
「これからこんなこと勉強してくの!?やったぜ」
真面目にノートを書いて、レポートを提出しました。
大事なのは結局自分なんですよね、自分自身。
ありとあらゆる空間を漂っているこの言葉。腐るほど目に耳に注ぎ込まれてきたこの言葉。
今まではしかめっ面をしながら振り払ってきました。
初めて突き刺さりました。
本当は自分でも気がついてのかもしれません。
誰かのせいにしても仕方ないよって。
認めたくなかったんですね、若さ故の過ちというのを。
なぜ僕は大学をやめてしまったんでしょう。よく聞かれます。答えに悩みます。
僕が教えて欲しいくらいです。
「気がついたら辞めていた」
これは本当にその通りなんですけど、理由にはならないような気もします。
答えはまさに、神のみぞ知る。
そんなところでしょうか。